[GPSアンテナ移設のこと。 Mar. 4, 2005]
- 旧アンテナ設置場所。デッキの舳先の部分に取り付けていたが、背後にアンテナのわんさか立った巨大なマストが存在するために、激しく電波が乱れてしまい、電離圏起源のシンチレーション現象を見分ける事がかなり困難であった。
- まずはアンテナ部分を外して、ケーブルの長さが足りるかどうかチェック。これは実際に移動して見なければ分からない。。相変わらず素人っぷり丸出しである。
- 新しい設置場所@マスト最上部。えっちらおっちら上った所、ケーブルの長さが十二分だと分かった。
ちなみにこのページの一番上の写真の奥に見える、旧設置場所と同じくらいの高さの道路が、ここの新設置場所では上から見下ろされている。その辺りから、マスト上部の高さを推し量っていただければ幸いである。
- とりあえずケーブル長は問題なかったので、固定金具を外して本格的に移設作業に移る。
しかし…このねじが、しっかり潮風に吹かれて固着していて、とてつもなく硬い。。
- あまりにねじが硬く、ドライバやら指やら断固たる意思やら、色んなものが折れそうだったので作戦を練る。というか、人に頼る。と言うわけで、錆び取りスプレーをお借りする事に。
したらばこれが大当たり。非常にスムーズに取り外し作業が出来ました。そのままやってたら、多分一日では終わらなかった。。。クレ556万歳。
- で、上までアンテナと固定金具一式を揃えて設置作業に入る。命綱初体験。手前の服の上に微妙に見えている黒い線は、MP3プレイヤーのイヤホンである。いやいや、そんな事ないですよ?そんな、命綱つけてるのに退屈で寒くてやってられないから音楽聴こうなんて、ねぇ。バイクに乗ってるときですら聞く事あるんだから大丈夫とか、ねぇ。有り得ないよネ。
…ごめんなさい。めっさ聴きながら作業でした。
- で、付け終わる。まるで一瞬で終わったかのようだが、そこには長い戦いがあった。。やはり、命綱つけて不安定な足場の上で細かい作業をするってのは、なんと言うかもう大変に心身を消耗するのだ。ネジやらドライバやら落としても大変だし。一回落としたけど。。。
- で、ケーブルを各所に固定しつつ地上(というかデッキ)に降り行く。ケーブルがあちこちに露出していて、あまりの素人ぶりが炸裂しているが、つしまの人にお伺いを立てた所、いゃいゃ大丈夫ですよ〜と喀々大笑されたので、まぁよしとする。
- で、下から見上げてみる。中央部、部分的に穴の開いた銀色の四角い板の上に、吾らがGPSアンテナが鎮座している。とりあえず、アンテナ移設一旦終了。
- アンテナ移設は無事ケガもなく終了したものの、観測機自体はあまり宜しくない状況である。アンテナの調子が悪い為か、GPS衛星を捕捉出来ない。結局、またもえっちらおっちら上ってもう一度接続をチェックする事に。。。折悪しく、午前中は晴れ渡っていた空も午後には曇り始め、若干湿り気を帯びてくる。しかしもう後には退けず、結局アンテナのコネクタ部分をいじってみたが、事態は好転せず。とてつもない疲労感に苛まれるが、つしまの担当の方と雑談して慰められる。ありがたや。。
- そして翌日。ノートPCを繋げてシステムを起動すると、普通に観測がスタートしている。。。なんでだ。全く分からない。が、まぁ、結果おーらいに無理やりしたい。
- 結局、アンテナは図の中央左下付近から右上付近に移設したことになる。すこしは電波環境が良い事が期待されるのだが、果たして。。
- おまけ。偶然”つしま”以外の海上保安庁の船が接岸作業するのに出くわした。
Back Home