[第七週]


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[Monday Mar. 21, 2005] --- A.M.4:20起床 ---

**  ついにこの日記も、7週目に突入するに至る。当初の目的は論文書きのペースメーカーとしての役割を果たしてくれればそれで充分だったのだが、そしてその目的はほぼ達成されたのではないかと思う次第だが、さらに色々なおまけが付いてきた。中々したり顔出来そうな予感である。身辺整理の方もようやくメドが付いてきて、無事に京都を離れることが出来そうで、胸を撫で下ろしている。
昨日はバイク屋さんが動かなくなってしまったBanditを引き取りに来たのだが、ざっと状況を説明して雑談混じりにどうするかを検討してみる。ちなみに、状況としては年末年始の1ヶ月弱のブランクの後エンジンがかからなくなり、バッテリーを交換したが効果なし、という所である。
バイク屋のおぢさんとの話の中で徐々に分かってきた。バイクの故障状態については、おそらくプラグもかぶってしまっているし、冬の寒さにもかかわらずキャブの詰まりなどが起こっていないとも言えない。今から店でプラグ交換して様子を見る事も出来るが、それで直る保証は全くなく、またその後廃車にするにしても時間がない。さらに、こちらでじっくり金と時間をかけて修理したとしても、既に4万km以上走行しているこのバイクは、理想的には毎日乗り続けてやらないと、すぐにまた走れなくなる可能性大である。加えて、東京新人社会人にそんな余裕はさすがにない。週末ツーリングがやっとだろう。
結論。廃車にしましょう。もう、あらゆる条件がその結論を指し示している。
実は、薄々気付いてはいたのだ。だから、この日の朝に、久し振りにバイクカバーを取って、汚れを落として、最後の姿を
電子の記憶に焼き付けておいた。最後の会話を交わす事が出来た。なので、まぁほんとによく頑張ってくれたなぁ、という感じである。一度はすっ転んで大穴開けて、中古購入3ヶ月で廃車ですかァーッという憂き目に遭いそうになった事もある。
また、引き取りに来てくれたそのバイク屋のおぢさんも、その時の修理を含めて色々と面倒を見てくれた人で、言わばこのバイクの関係者の一人である。そういう人と微妙に思い出語りなどをしつつ、一緒に看取って貰えた(?)のがまた嬉しかった。あぁ、あなたもこのバイクに何かを感じてくれるのですね。ありがたや…という。
まぁ、そういうある種の別れの儀式を済ませて、廃車の手続きを手配して貰った。”中古バイク買います”的な業者に引き取ってもらうという選択肢も無くはないのだが、このBanditは事故経験者(割と重症)であるし、そもそもBanditの250ccというタイプ自体に殆ど市場価値が無い為、逆に引き取ってくれる方が不安である。ちゃんとナンバー返納などの手続きを済ませてくれるのか、とか。。。
そういう意味では、多少費用はかかるものの、自分の大事なバイクをきちんとした形で葬ってあげるのは悪くないだろう。ペットではないが最後まで責任を持って、バイク乗りたる自覚を持ちましょう、という事である。

今までありがとう。色々と。痛い思いもしたけれど。
それ以上に素敵な思い出をくれました。3年半、お疲れ様。






[Tuesday Mar. 22, 2005] --- A.M.3:30起床 ---

**  むぅぅ…腰が痛い。。普通に荷造り作業で痛めてしまった模様である。高校の頃に腰椎分離症だかで通院生活を送っていた事があったが、その時に似た痛みである。やれやれ…もぉ完全におっさんではないか(泪
そういや、医者に「年取ったら又痛み出す可能性大ですね」などといらぬ太鼓判を押されたような気もする。嘆息。
しててもしょうがないのだが、ここへ来て風邪を引きかけているようである。一昨日くらいから体がだるかったのだが、今朝起きたら(ちなみに21時就寝)喉の痛みが。。。ぐはぁ…
ちと、ムリが溜まって来てるのかしら。。お金が貯まるのはうぇるかむだが、無理は勘弁願いたい。
あぁ、体調悪いと言い回しもランクダウンである。あかんあかん。

と言うわけで、門出準備も大詰め。今日は粗大ゴミの処分日、明日23日が修了式&引越し、明後日が下宿引き払い日である。

**  一日終わって。もぉぐったり。。。全力で荷造りしました。何はさておき、とりあえず明日までに全ての物を整理しないと、おぃおぃ引越しできねぇよ・・・などという学生生活の締め括りにアツすぎるネタを作ってしまうので、もう手加減なしで励む。風邪もなんのその。
とは行かないのが神ならぬ身の哀しさである。圧倒的に身体がだるい…やれやれ。。。実家から貰ったエビスビール(黒)が残っていたので、終わったらこれ飲もう…と自らを鼓舞しつつ、時には昼寝落ちしつつ、何とか作業を終える。いやはや。。。普通に重労働であった。学部生時代に何度引っ越そうと思ったか分からないが、止めておいて吉である。
いや、むしろ経験を積んでおいた方がより賢く迅速に作業が出来るのだろうか。。。?まぁ、言ぅても詮無き事である。
ともかく、お疲れ様でした。。風呂と夕飯を家で済ませて、寝る場所もないので研究室へ。今日から京都を離れる26日まで研究室泊である。勝手にそんな事やっていいのかしら…いや、いいのである。うん。






[Wednesday Mar. 23, 2005] --- A.M.4:30起床@2.5研 ---

**  昨夜は22時半前に寝たのだが、何故か1時過ぎに目覚めてしまった。妙に寝起きが良かったので、さて活動し始めるかなどと思ってしまったくらいである。さすがにあり得ないので再び就寝。これって二度寝というのかしら。。
しかし、再び起きた瞬間から腹が…イタタタタ。。。ひょっとしたら2度目の目覚めは腹痛に因るものかもしれない。晩酌黒エビスがあかんかったか…はぐぁ。。

悶絶しながらも、今日は修了式。一応、学生生活に終わりを告げねばならない日である。ついでに、引越しの日、6年間住んだ下宿のマンションからついに退却する日でもある。ジョースター家に昔から伝わる、最後の戦法の一つでもある。逃げるんだよォォーッ!
などと書き連ねていたら、大分収まってきた。。。ふぅぅ。そういえば、今日は両親も息子の晴れ姿を見に、もとい京都に遊びに来るそうである。日帰りと言っていた上に、ここ数ヶ月忙しい振りをしていた(訳でもないが)自分の住民票移転手続きなどをやってくれると言うので、平身低頭お迎えする所存である。たぶん。






[Thursday Mar. 24, 2005] --- A.M.5:00起床@2.5研 ---

**  イテテテテテ… 今日はどこが痛いかというと、頭である。いや、毎日そんな事書くのイヤですからーッッ
と叫んでみても痛いものは痛いのである。まぁ、典型的な二日酔いというやつである。

昨日は修了式を終えて無事に大学からも公式に追い出され、修了証書を受け取り、みんなで写真も撮って満足した。その後両親と昼食。当然のように昼真から酒をかっ喰らう。割と呑む。
昼食後、着替えて一旦下宿に戻って引越し最終作業。両親も、転出届けの手続きがてら手伝いに来てくれたので、非常に楽だった。夕方の新幹線で帰るという2人を見送って、引越し業者が来るのを待つ。
17時過ぎに業者が来て、荷物の運び出し。なんだか感動されてしまった。曰く、「お客さんが皆これだけ荷造りしててくれたらなぁ…もぅヒドイ人もいるんですよォ」と。確かに、友人の友人は洗いざらしの食器がある状態で引越ししようとしたらしい。中々ツワモノである。まぁともかく、全力で荷造りした甲斐があったというものである。
荷物の搬出は1時間もかからずに終了、その後は最後の風呂に入って研究室に向かう。ちなみにこの下宿は、風呂・トイレ別のセパレートを第一基準に選んだ所で、風呂は非常にキレイである。まぁ日ごろの掃除があってこそだけどネ。(ピノキオ
研究室にはボスに差し上げるオーブンレンジを持参。そして同期で最後の学生飲み会@ゼミ室に参加。同じく東京に就職(学業界)となったN野さんとも杯を酌み交わす。ここに於いて二度目のかっ喰らい。同期のF森君が海外土産に買ってきたというお高い赤ワインを空ける。飲み易過ぎてやヴぁいねこれゎ…という予感も無いではなかったが、杞憂に終わる事は無かった。結局白も含めてワインしか飲んだ記憶が無いのだが、寝る前の記憶も朦朧として殆ど無い。
いや、思い出してきたぞ。中度酩酊ギリギリの状態で「なんかあったらよろしくぅ…」等と意味不明な言葉を残して、寝場所の2.5研に倒れこんだのだった。その最中にメールが来ていて、恐らく返信しようと思ったのだが力及ばず、目覚めたときにはメール画面のままの携帯が転がっていた。うぅむ。合掌。

**  まぁ、そんなこんなで学生生活もほんとに終わりである。さすがに、荷物の無くなって妙に音が響く下宿部屋とか、今年は御池先生になって期待された学長挨拶@修了式とか、色々なものを見せ付けられると、あぁもう終わりだなぁ。。。と感じざるを得ない。まぁ、あまり感傷に浸っている暇がないので、ぼちぼちやってくのみである。というか、手付かずの研究室を整理と、プログラムの引継ぎもしなきゃ。。ぬぅぅ…割とまだ、あと数日は学生生活が続きそうな予感。。
…ですからーッッ! 残念ッ!(冒頭からワープ

**  今日の午前中で、引越し後の退去立会い検分及びガス、水道、電気の閉栓も終了。住居の方は意外に敷金が戻ってくるようである。京都は基本的にえげつない、という認識があったので、嬉しい誤算となりそうだ。
ちなみに全く関係ないが、これを読んでいる自分以外の奇特な皆様におかれては、この日記が時間的にわやくちゃになっている事をご存知だろう。これは、昨日の由無し事、今日の予定、さらに今後の目標を書き連ねているのみならず、昔考えた事で最近ふと思い出したこと、などを脈絡無く一緒くたに書きなぐっている為である。当初は論文書きの為に付け始めた日記であったから、割と整理されていはいたのだが。。。まぁ、徐々にエントロピーが増大していくのは世の真理である。ほんまかぃな。






[Friday Mar. 25, 2005] --- A.M.3:00起床@2.5研 ---

**  昨夜は早めに銭湯で風呂を済ませ、ひさしぶりのおむらいす屋さんで夕食を済ませ、例の如く21時くらいに強烈な眠気に襲われてしまった。22時頃になって、耐え切れずに寝場所の2.5研へ。夕方からその部屋で作業していたボスに懇願して、作業場所を奪う。指導教官を追い出すとは、なんとも早とんでもない学生もいたものである。ケシカラン。
何だかんだで、京都に泊まるのも今日が最後である。今夜のイラン戦を見届けて、明日東京の実家に戻る予定。何か京都で遣り残した事は無いか、とあたふたしてみたい気もするが、まぁ直ぐに満たせる様なものはあまり思いつかないので、また年取ってから考えよう。






[Saturday Mar. 26, 2005] --- A.M.5:00起床@2.5研 ---

**  ふぅ。今日は26日である。ついに、というかようやく、京都を離れる日が来た。思えばこの日記を付け始めてから、すでに二ヶ月近くが経過している。まぁ最後は我ながらよく頑張ったなぁ、というのが正直な感想である。論文書きを始めてから、実に様々な事にそれを優先させて、結果色々と当初の見通しとは大分変わってしまった所もあるが(下宿探しが出来ず実家住まいとか)、まぁそれら含めておけぃ。としたい。ボスを始め、研究室の先輩・同輩・後輩、スタッフの皆様、事務の方々まで大変お世話になりました。僕たち、(私たち)卒業生○○名は、精一杯の感謝と共に、(大きな喜びと共に)、今日、門出します(門出します)。
戯言はともかく、もう少し長い時間スケールで考えてみると…
大学に合格して、初めての独り暮らしを始めたあの春から、もう6年も経ってしまった。振り返ってみれば、本当にあっという間だった。特に最後の時間が加速度的に早くなっていたからでもあるが。。正に、少年老い易く学なり難し、というやつである。猿にも出来るらしいが、ちょっとだけ反省。
はてさて、自分は少しは大人になれただろうか。あの時、大学入学時に思い描いていたような、ステキな大人に少しでも近づけているだろうか。まぁさすがに、10代の初々しさ(いや、あったから。たぶん。)はどこかに行ってしまったが、中身がそんなに変わったという実感はない。考え方、モノの見方は広がったなぁ、という気はするが。まぁ、人はそんなに急には変われないので。これからもぼちぼち、無理のないように精進していくのみである。
お世話になりました皆様、今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い致します。

   平成17年3月26日 早朝   Cauzy  拝






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