2002年夏に、上海に行ってきました。乗り継ぎなどを除いては初めてのアジア。気温は連日38度くらい。とにかく暑かった。
会議には当たり前ですが毎日参加しました。会場は古い建造物で上海の建物とは到底思えない。ロシアみたい?
会場への出入りはAGUなどと同じようにネームカードで制限されます。AGU並みに厳しい取り締まりです。AGUでは屈強な黒人ガードマンにチェックを受け、それが日本人参加者の間でもネタになったりします。ここ上海では写真のようなガキ刑事風の女性です。これはこれでなかなかネタになりそうではあります。
セッションの空き時間に、上海博物館に行って見ました。学生証を忘れて、学割が効かなかったのは残念。中国の古い印鑑や掛け軸はあまり面白く感じられず。なんででしょうねえ。反対に中国奥地の少数民族に関係しているようなものが奇怪で面白く思えました。
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朝、ホテルから学会会場まで公園を横切っていくのですが、太極拳をしている集団が勃興しています。公園にはベンチがたくさんありますが、いつ何時もひとが座って誰かと話をしたりしています。学校とか会社とかにはいかなくても大丈夫なんでしょうか?
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上海の街は高層ビルが立ち並んでいます。こういう街をメガロポリスとよくいいますけど、ここはギガロポリスといってもいいような気がします。シムシティのやり始めは概してこんな都市を作ってしまいそうです。大気汚染なのかわかりませんが、いつも空は霞んでいます。暑いのもこのせいなのかな?
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最終日にセッションがとぎれたので、川沿いまで地下鉄にのってでかけました。暑さにひいひいいいながら川沿いの道を歩きました。100メートルおきにソフトクリーム(30円くらい)を買う有様。川はとてもにごっていて、いうなれば泥の川です。下水が、直接流れ込んでいるんでしょうか?対岸は新しく開発が進んでいるエリアのようで凄い高層タワーが見えます。
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さっき川の向こうに見えたタワーに上ってみました。350メートルのところまで登れます。エレベーターは観光客で大混雑。中国人は列にならばずにどんどん抜いていくので、のろまな日本人はさらに時間がかかります。スモッグがきつくて川向いを見るのがやっとでした。100元も払ったのに、損したぜ。
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タワーのそばに水族館があったので入ってみました。110元と少し高い。中国の淡水魚はとても充実した布陣です。素晴らしいの一言につきる。上海で一番面白かった。まさか上海でライギョに再会できるとは思わなかった。思わず、素振りを始めそうになったぜ。
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像園という昔の建物(お寺ではないと思う、なんなのかはよく知らん)に行ってみました。なにしろ暑かったので、思わずヌラヌラしてしまいましたが、迷路みたいで案外面白かった。昔はこんな場所でマツリゴトの権謀術数が行われていたのでしょうか?
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最後におまけで、「すごいぞ中国」と思わせられた幾つかの場面。繁華街に「SEX 生殖健康」という看板があった。どんな意味なんだか。水族館でピラニアの水槽にガイコツが飾りとしておいてある。これはすげえ。
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最後に中国の印象を少し書きます。
中国極地研のLiu先生、Yangさん、Huさんお世話になりました。とても楽しかったです。
- 中国の人は愛想が良くない(というか、愛想という概念がないように思える)、慣れるまではイジメられているような気分になる。慣れると逆にうっとおしくなくて良いのかもしれない。
- 中華料理はやはりおいしい。上海はチキンがおいしかった。あと麺類も抜群においしい。
- 中国では、列に並んで待つという概念があまりないので、ずうずうしくいかないと何も買えない。飢える。
- 中国の女の人はみんなスタイルが良いが、なんとなくムネにパッドが入っている人が多いような気がする。
- 貧富の差はまだまだありそう。大きな通りから一つ内側に入ると小さなお家がいっぱいある。舗装もあんまりできてない。
- 社会主義の香りはあまり感じられなかった。マクドナルドもスタバもローソンもある。そしてどれも混んでいる。
- 物価がやはり安い。ビールは4元くらい。60円と思うとついついいっぱい買ってしまう。
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