東日本太平洋沖地震:津波伝搬と電離圏変動

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴う津波の伝搬(海上)と電離圏(高度300km)のプラズマの変動です。

地震による地殻変動によって、海底が隆起し、それに押されて海の表面が隆起し、津波が発生しました。その海面の隆起は大気を上向きに押したため音波が発生し、その音波は上に向けて大気中を伝わり、高度300km付近まで達して、電離圏プラズマ(イオンと電子)を揺さぶりました。

日本付近では下から伝わってきた音波によって電離圏が振動し、同心円状の波が広がって行く事が観測されました。北米では、津波が西海岸に到達した後に、津波の波面に沿った電離圏プラズマの波が発生し、東に向かって伝わっていく様子が観測されました。地震によって高度300kmの宇宙空間が揺さぶられている様子が初めて詳細に捉えられました。。

コンテンツ作成:情報通信研究機構
データ:電離圏プラズマTECデータ作成: 情報通信研究機構
津波シミュレーションデータ: NOAA forecast model
データ提供:津波画像提供: NOAA/MPEL/Center for Tsunami Research
コンテンツ名: Dagik_EQ_Tsunami_globalTEC_20110311
コンテンツID:S-4